引きこもり無職が地道に社会復帰したロードマップ

人生

私は中学から不登校とメンタルクリニック通いをしていて、心を病みがちで、学校に通ったり働くことがなかなかできませんでした。
学生時代、このままでは将来引きこもり無職になってしまうんじゃないかと思っていました。
実際にそうなってしまった時期もありましたが、現在は底辺ながら自分ひとり食べさせるくらいはできています。私がそうなれるまでにどうやってきたか書いてみます。

学生時代から引きこもりがちだった

学生時代は、詳細は省きますが、中学時点で不登校を開始。
ろくに授業は受けず自主学習をしていました。学校に行けないだけでなく外に出ることも嫌だったので、普通の高校に進学する選択肢はなく、名前が書ければ入学できる地元の定時制に入学。しかしここでも周りになじめず不登校がちでした。

机に向かってコツコツ勉強すること自体は嫌いではなかったので、TOEICの勉強をしたり、高卒認定試験を受けたりして、地元の大学に進学することができました。

地元といえど自宅からは遠い所だったので一人暮らしをすることができ、環境が変わったことでよくなるかと思いましたが、まともに学校に通い授業や部活をして、友達と遊んでいる周りへのコンプレックスから精神状態は悪化していました。過食嘔吐が酷かったです。
こんな感じで常に社会への恐怖があり、自己否定感が拭えませんでした。

就活失敗、実家へ

なんとか大学は卒業しましたが、常にうつ状態で、自分は何もやっても周りに劣るので何をやっても無駄だと思っていて、就活もできる状態ではありませんでした。
就活どころか働くこと自体できませんでした。なので、一人暮らししていても家賃の無駄でしかないと思ったので、実家に帰りました。

障がい者支援センターにつながる

実家で無職生活をするも、田舎で遊ぶところはないし、車がないとどこにも行けないような田舎なのに自分の車はないし、地元の友達もほとんどいないしで、結局引きこもっているだけでした。
しかし、このままではいけないとは思っていたので、地元の障がい者支援センターに自ら連絡を取り、福祉につながりました。
そこで私の生活環境をヒアリングしてもらったり、ハローワークへの動向などしてもらい、
就労移行支援というサービスがあることを教えてもらいました。
就労移行支援とは、主に障害のある人が、コミュニケーション力など仕事に必要なスキルを身に着けるための施設であり、障害者受給者証を持っていれば無料でサービスを受けることができます。
私が状況を変えるには、それしかないと思ったので、就労移行支援を受けることにしました。
しかし田舎で就労移行支援施設の数があまり多くなく、自宅から遠い施設しか空いてなかったりして、希望の施設に空きがでるまで入所できず、通い始めるまでに1年掛かってしまいました。

就労移行支援へ

実家から比較的近い就労移行支援施設に通い始めました。通所は、同じ施設に通う人をバスでピックアップして送迎してくれます。
就労移行施設は、めちゃくちゃ辛かったです。
まず、自分の体調が、週5日、朝9時から15時(だった気がする)通所できるほど安定していなかった。昼夜逆転で通所の時間に起きられず、通所できても眠気で体も頭も動けず。

あと、障害の度合いがバラバラ過ぎたのも辛かった。高校の支援級を卒業しそのまま就労移行に来る子、見た目も清潔感があって障害があるとわからないような人、視覚障害や下肢障害など身体障害の人、うつ病の人、発達障害の人、知的障害の人まで様々な人がいました。

自分も発達傾向があるしメンクリ通いでそういう人にまったく耐性がないわけではないのですが、
やはり特性を持っている人が多く、毎日長時間顔を合わせるとなるとしんどいことがありました。

あと、ソーシャルスキルトレーニングやPCスキルを学ぶこともできるのですが、どちらも正直本やYoutubeで十分な内容でした。

決まった時間に通所して机に座って作業し、人と関わることが主目的なので、本格的に就労につながりたいのならばハロートレーニングに通ったりしたほうが圧倒的に良いと思います。

障がい者手帳を持っていれば、障がい者枠での就職先をあっせんしてもらえるので有利にはなると思います。

2年間通ったのですが、就労には繋がらなかったし、通所するストレスのほうがかなり大きかったです。
ここでお世話になった方に紹介してもらった先生に診てもらうようになってから、かなり症状が回復し体調が安定してきたので、100%無駄ではなかったですが、貴重な時間をもっとほかの何かに使えて居たらなと思います。

もし就労移行支援への通所を検討しているなら、行われているトレーニングの内容が自分で満足できるかどうか、人間関係など雰囲気はどうか、よく観察検討したほうがよいです…。

無職から時短バイトへ

結局、就労につながらず期間満了で就労移行支援への通所を終了し、半年ほどまた無職生活をしていました。しかし、自分に合う先生に診てもらうようになったこともあり、このころには前よりは体が動くようになっていました。

障がい者枠の就労も難しいということが分かったので、バイトを始めることにしました。
自宅から徒歩10分程度の場所にある、小さなクリーニング店の求人を見つけ、応募しました。
その求人に応募した理由は、週2~3日程度、1日3時間からOK、暇そう、という私の希望条件に合致していたからです。

バイトですので簡単に採用され、社会復帰して勤務を開始しました。
やはり無職から復帰するには最初からガッツリは無理です。
最初は座学研修から初めました。作業自体は難しくはない軽作業ですし、お客さんが来ないときは本当に暇で、バックヤードでお菓子食べながら雑談していました。

仕事に慣れてくるとワンオペするようになったのですが、お客さんがいないときは誰にも見られてないので、スマホで見たり音楽流したりしていました。一人の時にイレギュラーやラッシュが来ると辛かったですが、一人勤務は気が楽でした。
このバイトをしているうちに昼間活動し夜寝る生活リズムも整ってきたし、お金も少しずつ貯められたので、車を購入しました。

コロナ禍になってからシフトを削られるようになり、自分ももっと長時間働きたいと思うようになっていたので、やめて別の仕事を始めました。

週25時間勤務を経てフルタイム勤務へ

車を購入したので、働ける範囲が一気に広がりました。
近所に新オープンするドラッグストアがあり、ドラッグストアは登録販売者の資格を取ると時給があがるというのと、他の小売業よりは長く働けること、近年店舗数がかなり増えていて、この先地方でも就職先が見つかりやすいのではないかと思い、応募してみました。
あと、もともと薬をよく飲むので、市販薬にも興味を持っていたほうだったので。

接客レジ打ちというのは、かなり嫌でしたが…

ここでは、面接の際に、最初は短時間で、いずれはフルタイム勤務をしたいと伝えていました。
最初は夕方から閉店までの5時間週5日入っていました。
3か月くらいでフルタイムになりたいと思っていたのですが、勤務先と行き違いがあり、結局1年近く後に新店舗がさらにオープンするタイミングでフルタイム勤務になりました。

しかし、体を慣らすことを考えると、これくらい余裕があったほうがよかったのかもしれません。
その間に何度もやめたいと思うことがありましたが、フルタイムになるまでの間に登録販売者の資格も取ることができ、時給もアップし、店舗でも資格を持っている人員として頼られることもあり、少し自己効力感もあがりました。
お金もさらにためやすくなりましたし、週5日、8時間ちゃんと働けるということで、バイト以外の働き方もできるかもしれないと思えるようになりました。

現在に至る

現在もフルタイムのバイトではありますが、通販の裏方で働いています。
今までは接客メインの仕事しかしていなかったのですが、(田舎で体力のない未経験フリーターができるような仕事はそういうのしかなかったのです・・・)
接客しなくて済むし一日中立ちっぱなしじゃないしとても働きやすいです。
事務系の仕事をするのは初めてなのですが、Excelを使ったりするので、オフィスワーク系のスキルが身につけられるかなと思っています。
もしこの先地元に戻ったり転職する際により良い仕事を見つけられるように、できる範囲でスキルを身に着けていきたいと思っています

無理せず段階を刻みながら社会復帰しよう

うつ病無職→就労移行支援通所→週12時間時短バイト→週25時間時短バイト→週40時間バイトと細かい段階を積んでやっとここまでくることができました。自分のおやつ代すらなかったのに、今は一人暮らしできるくらいにお金を稼げています。
本当は若い時に住み込み派遣でも、どんなに条件が悪くても正社員でも目指すべきだったのかもしれませんが、私には無理だったので、スモールステップでここまで上がってきました。
無理したらまたガッツリ病んで、復帰が難しくなることをわかっていますので。

まだまだ人並みには遠いですが、いつかは自分が満足できるような働き方ができるように少しずつステップアップしていきたい所存です。

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